ハーフマラソン初挑戦始末記

いやー、参った、参った！
素晴らしい天気になったのはいいのだが、スタート時の気温がすでに２４度となってしまい、いやな予感がした。なにしろ、わたしが走るのは、いつも朝早い内だったし、最近でも１７−８度位だった。
それでも、スタートして９ｋｍの水の補給地点には、約５０分で到達し、いつものペース通りで、しんどくもなく快調だった。ところが、１２．５ｋｍの水の補給地点を過ぎて１ｋｍほど走った頃、道ばたの応援者から「あと３分の１ですよ」という声を聞いた辺りから、足が重くなり始めた。それでも１５ｋｍ地点で腕時計を見たら１時２４分、あと６ｋｍを１ｋｍ６分ペースで３６分以内に走れば、２時間を切れるではないかと、ひそかな期待を持っていた。
ところが、１７ｋｍ地点でカメラを構えていた「かずこ」の前を通る頃は、足が鉛のようになっていて、手を振る元気もなくなっていた。さらに１ｋｍほど走ったところで、右ターンして「かずこ」の視界から見えなくなったなと思った途端、ついに最初の挫折で歩き始めてしまった。
確か５００ｍほど先に水の補給地点があったなと思ってまた走り始めたが、その地点は、もう引き揚げて水はなく、がっかりしてまた歩きに戻った。１ｋｍほど歩いていると係りの人から「あと２ｋｍですよ」と声をかけてもらったが、まるで徹夜した後みたいで眠くてしょうがない。ましてや、走る元気もない。
２０ｋｍ地点に「かずこ」がまだ待ち構えているのが見えたので、あわててまた走った。「あとわずか１ｋｍ」と分かっていながら、足が前に出ない。「かずこ」に「腹が減った」と訴えて黒酢飴をもらい一息つく。足をだましだましして３００ｍほど走ったところで、またダウン。
ふと前方左を見ると「かずこ」が心配そうに、半分にたにたしながらまた待ち構えているではないか！そこでばっちり写真を撮られてしまった。当分頭が上がらないな、こりゃ。
こんどは、どこかの若奥さんという感じの美人がわざわざわたしに「あと２００ｍですよ。頑張って！」と声を掛けてくれた。これで走らなければ男が廃るとばかり最後の力を振り絞った。ところが、ホームストレッチに入る寸前のところに最後の水の補給所があり、「あんパンありますよ！」という元気なかけ声。思わず手を出してむしゃぶりついた。やれやれ助かった。
なんのことはない。腹が空いていたのもスタミナ切れの一因か、これも気が付くのが遅すぎ。
さすがにホームストレッチは走った。ゴールでタイム表示板を見たら２時間０７分ちょっと。やったー！制限時間２時間３０分にはまだまだ余裕があるぞ！
ゴールして椅子に座って靴紐にセットしたタイム測定用のチップをはずすと紐を結び直す元気もなく、数分間目をつむって休息してしまった。こんなに疲れたのは、昔剣岳に登ったとき以来何十年ぶりだろうか。
いやー、本当に参ったよ。
５月２８日（日）には武庫川ハーフマラソンを申し込んであるが、今度は今回の教訓を生かして完走するぞ！

１週間前の予報は曇だったが、当日は快晴。	コースは芦屋浜を２回半走るもの。
受付締め切り５分前に滑り込みセーフ。	まずは、サクラの下で記念撮影
スタート１０分前	号砲一発いよいよスタート

５ｋｍ地点、快調、足も軽い

８ｋｍ地点、まだまだ順調	１７ｋｍ地点、足が重くなってきた
２０ｋｍ地点、あと１ｋｍちょっとだが、足がまえに出ない	あと５００ｍ。「かずこ」から十分離れたと思って歩き始めたら、なんと先回りしていてバッチリ撮られてしまった。やばい！

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